タレント、声優、漫画家、歌手として、八面六臂の活躍をし続けている中川翔子さんに
よる本書は、著者が中学高校と想像に難いほどの壮絶ないじめを受けてきた日々の記録
であり、今現在、同じような辛い思いをしている子どもたちへ送る渾身のメッセージで
もあります。
SNS時代になり、より陰湿化した今のいじめの現状を子どもたちや専門家に取材し、
「いじめをなくすためにできること」を著者は手探りで考えていきます。
いじめられた側の当事者であり、不登校になり、「死にたい」とまで思いつめた著者か
ら出る言葉には身につまされ、目をそむけたくなりますが、抗うことなく大人として出
きる事を共に考えていかなければならない問題だと思いました。
「幸せになることが最高のリベンジだ」
本当にそうです。
生きて、生きて、生き抜いて、幸せをつかみ、最高のリベンジをしてやってください。
著者:中川 翔子
出版社:文藝春秋