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食卓で読む 一句、二句。お腹がぐぅ~と鳴る、17音の物語

 某テレビ番組の俳句コーナーが大人気となり、ここ数年の俳句ブームを作ったと

 言っても過言ではない夏井いつきさん。

        

 本書は俳句の指南書ではなく、夏井さんとその実妹のローゼン千津さんが、食卓

 を題材として詠まれた俳句を紹介する一冊です。

         

 食卓といっても様々なシチュエーションがありますので、ここでは「日常の食卓」

 「旅の食卓」「大勢で囲む食卓」「祝いの食卓」「思い出の食卓」と大きく5つの

 テーマに分け、それらの場面を詠んだ俳句がいくつかピックアップされています。

         

 といっても、ただ俳句を紹介するだけではありません。

 紹介された俳句の解説もそこそこに、食べ物談義に花が咲き、そこからお互いの

 家族のユーモア溢れるエピソードや、子供の頃の思い出話など、話はさまざまに

 展開されていきます。

       

 姉妹ならではの歯に絹着せぬやりとりはとても軽妙で、文面からもその仲睦まじ

 い様子が伝わってきます。

           

 また、それぞれの俳句をイメージして描かれたイラストがとても素敵で、絵本を

 めくるように楽しむこともできます。

          

 個人的に、特にいいなぁと思ったのが次の二句。

      

 『くず切や心通えばなほ無口』 及川貞

 『箸楽ししょっつる鍋の貝ふらふら』 阿波野青畝

      

 夫婦がふたりで、言葉なくとも穏やかに涼やかにくず切を食べる夏の日の食卓と、

 冬の寒い日、秋田名物の鍋を囲んでほろ酔い気分の、賑やかで楽しい食卓。

        

 対照的な二つの句ですが、どちらもその情景がありありと目に浮かぶようで、

 大変味わい深く堪能させていただきました。

 あぁ、おなかすいた。

         

         

 著 者:夏井 いつき、ローゼン 千津

 出版社:ワニブックス

        

           

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 2021年12月の新着図書です。

 

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