アイドルグループ一期生の斉藤いと。
別にアイドルになりたかった訳ではないけれど、
ライトや歓声が気持ちを高揚させてくれて、無我夢中になって踊り続けていたら今の場
所にいた。
そんな日々を送っていた彼女の元に届いた母親の訃報。
それによって、母親の元の職業が白日の下に晒されることになる。
母親の存在を隠していたいとだが、皮肉にもそのニュースで一躍時の人に祭り上げられ
てしまう。
アイドルという非日常的な日々に翻弄される自分やメンバーを見つめ直すことで、
いとはある重大な決断をする。
不条理と闘う全ての人に贈る、青春賛歌。
著者:吉川トリコ
出版社:ポプラ社