U5Hと聞いて、すぐにピンっ!とくる兵庫県民が一体どれだけいるでしょう?
United 5KOKU of HYOGOの略称らしく、正式名称は「兵庫五国連邦」。
命名は、兵庫県の公式です。
最初は、そんな大袈裟な!と高を括っていましたが、読み進むにつれて、五国と
名付けたのもあながち過言ではないと思い始めてきました。
本書は、兵庫の神戸・阪神、播磨、但馬、丹波、淡路の五つの地域を五つの国に
見立て、その地域のあるあるが親しみやすい漫画で面白可笑しく描かれています。
「えっ?炭酸水のウィルキンソンの発祥地って、宝塚市やったん!?」
「他県の小中学校は、土足厳禁で上履き必須?」
神戸市民であっても初めて知る事もあり、驚くやら感心する事しきりでした。
因みに炭酸せんべいが有名ですが、阪神地方は炭酸の聖地と言われているようです。
地元の神戸でさえもそんな感じですから、ましてや他の地域においては、自分を
兵庫県民と名乗る事さえ恥ずかしくなるようなあるあるの連続でした。
「播磨はザ行をダ行で発音してしまう」
「但馬地方にはセブン・イレブンがまだ無い」
「丹波では後=裏」
「大阪の淡路は、菅原道真公が淡路島と間違ってしまい、それがそのまま地名に
なった」
と、学問の神様の黒歴史までをも知ってしまいました。
時々挟まれるコラムも読み応え充分です。
おまけの播磨・難読地名テストは、かなりの難読度でした。
興味があれば是非チャレンジしてみてください。
最後にひとつ。
「御座候」と呼ばれているお菓子は、今川焼きでも回転焼きでもなく、 長田区では
その昔、「太鼓まんじゅう」と呼ばれていました。
長田区あるあるです。
著 者:もぐら
出版社:ぴあ