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いい人間関係は「敬語のくずし方」で決まる

 そのものズバリのタイトルの本書は、人間関係の形成において、最重要ツール

 である「会話術」に着目し、その中でも「敬語の操り方」に焦点を絞る事によ

 り、周りの距離感で悩んでいる人たちへの指南書になっています。

         

 コミュニケーションコンサルタントというその道のエキスパートである著者に

 よる本書は、特にビジネスシーンにおいての会話術に重きを置いており、年齢、

 立場、場所、シチュエーション、内容、は言うに及ばず、座り位置、会話量の

 バランス、うなずき方までもが網羅されています。

      

 読み始めは、そんなニッチな場面が必要なのか?とも思いましたが、読んでい

 く内に、そのニッチな所にこそ人と人との距離感を左右させる落とし穴が隠さ

 れている事に気づかされました。

    

 本書では、様々なシチュエーションで実際に交わされそうな会話を例に挙げ、

「距離を縮めるにはカジュアルな会話も必要だが、敬語と普通体(タメ口)の匙

 加減が重要である。」という事をステップ方式で述べられています。

     

 やや常套的な会話も見うけられますが、何故これがいけなくって、こちらの言

 い換えの方がいいのかを、言語学や心理学を基に説明されているところもあり、

 「とっておきの敬語は戦闘服、少しくずした敬語はスーツの上着を脱ぐような

 イメージ、もう少しくだけた敬語は普段着。しかし、敬語を使うべき相手に敬

 語を使わなければ、ドレスコードに反する行為になる。」といった例え方は特

 に分かり易く、自分はどのドレスを纏って会話をしているのかの一考にもなる

 でしょう。

        

 「何気なく出る「あっ」「えっ」も、その時の声のトーン、表情、視線、姿勢、

 雰囲気で受ける側の印象が変わってくる。言い換えれば、その一言に情報が集

 約されている。」

 「褒める時にはその理由も用意する。褒め殺しになるし、かえって相手に照れ

 や気まずさを感じさせてしまい、謙遜させてしまう事になってしまう。」

 との箇所は、何気ない会話でも気づかないところであり、なるほどなぁと思わ

 されました。

         

 最終章では「距離を縮めたい相手はどのタイプ? 該当するタイプの攻略法」と

 いう楽しい簡易テストがあり、様々なタイプの話し合い手が網羅されていて、

 職場の異性に対してハラスメントを回避するような話術は参考になるでしょう。

       

 メール、オンラインでの敬語のくずし方にも言及されており、この一冊で「敬

 語の操り方」はコンプリートできるようになっています。

       

 会話術は、その人の経験や趣味、センス、性格などでも左右されてしまうので

 このマニュアル通りにはいくものではないでしょうが、話し相手に対して敬意

 を払うという点は、心に留めておかなければならないと痛感しました。

      

         

 著 者:藤田尚弓

 出版社:青春出版社

            

          

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 2022年1月の新着図書です。

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