「この仕事要る?」
日常の業務の中で、そう感じたことはないでしょうか。
誰も見ない書類を形式的に作成する仕事、会議のための会議、さらにその会議のための資料作成と報告書、上司や会社の権威付けのためだけの仕事──。
どうして我々は、たった今なくなっても社会になんら支障のない、
「クソどうでもいい」「クソみたいな」仕事に追われ、苦しめられているのか。
資本主義の御旗の下、仕事の効率化が進んでいるはずなのに、
なぜそのような「クソ仕事」=「ブルシット・ジョブ」は今この瞬間にも増え続けているのか。
本書は、世界的ベストセラー、『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』の訳者の一人でもある酒井隆史氏が、その論点を押さえつつ、「ブルシット・ジョブ」についてよりわかりやすく解説している、「特別講義」の一冊です。
「仕事とは何か」「どうして自分は今「クソ仕事」で苦しんでいるのか」を考えるきっかけになるのはもちろん、読んでいると、「世界にはこんなにもさまざまな「クソ仕事」があるのか……」と、いっそ面白ささえ感じるかと思います。
世界的現象になっている「ブルシット・ジョブ」について知りたいけれど、あのベストセラーの厚み(と、値段)にいきなり挑戦するのは尻込みする……という方には、まずこちらを先に読んでみることをおすすめします。
著者:酒井 隆史
出版社:講談社