バラエティタレントとして長い間第一線で活躍されている松本明子さん。
しかし本書は、いわゆる“タレント本”ではなく、
松本さんのお父さまお母さまが遺された「実家」を巡る顛末記であり、
「相続」というジャンルとして、頼りになる実用書となっております。
前半は、「空き家になった実家の後始末」、「家財や遺品の整理」、「残ったお墓の問
題」 等、
私たちにも身近な事として共感できる部分も多く、松本さんがどう悩み対処されて」
きたのかがとても参考になります。
後半では、実家じまいで直面した悩みや問題点を専門家たちに尋ねる会話形式になって
おり、一般的な専門書などよりも分かり易く書かれている点でも、お薦め出来る一冊で
す。
松本さんの実体験ルポという身につまされるエッセイとして読まれても良いのではない
でしょうか。
著者:松本 明子
出版社:祥伝社