偉人、といえば、どんなイメージをお持ちでしょうか?
素晴らしい発明を世にもたらした偉大な人?
並々ならぬ情熱をもって偉業を成し遂げた立派な人?
常人では思いもつかない発想で作品を制作した天才肌の芸術家?
いえいえ、偉人も、ただの人。
もがき、苦しみ、悩み、頭を抱え、膝を抱え、自暴自棄になり、時には逃げ出し──。
本書は、そんな「偉人」が遺した、ちょっと「ざんねんな」名言を集めた一冊であり、
読めば、彼らも間違いなく私たちと同じ、「人」であったことを感じられるはずです。
「今日もまた、仕事でつらい一日だった」
「絶対にお前とは別れない だが結婚も絶対にしない」
「胃にさしこみのような痛みがありますので、どうか辞めさせてください」
「何をする気もない」
「もう筏にのって海外にでもいこうか」
思わず、くすっ、としたり、わかる、と唸ったり、
「えっ!?あの人がこんなことを!?」とおどろいたり。
どれが誰の「名言」かは、読んでのお楽しみです。
この名言集は、普通の名言集のように、人生の風景を一変させるようなポジティブさは
持ち得ていません。
ただ、あなたのネガティブさには、そっと寄り添ってくれるはずです。
著 者:真山知幸
出版社:彩図社