JR大阪駅周辺がリニューアルされてから数年が経ちますが、
未だに駅に降り立った時に違和感を感じます。
本書により、その違和感の答えが見つかったように思いました。
著者も仰ってるように、大阪の魅力は人も町も「密」な距離感にあったのではないでし
ょうか。
本書は、再開発の最中での思いもよらないコロナの出現に翻弄されながらも
しなやかに逞しく生きていく、大阪の人々を描いた1年2ヵ月の記録となっています。
著者自らが町を歩き、見てきた生の大阪が確かにここにあります。
著者:スズキ ナオ
出版社:集英社