ことわざの数だけ世界がある!
そう銘打つ本書では、日本ことわざ文化学会副会長でもある著者が厳選した
ユニークな世界のことわざが、伊藤ハムスターさんのシュールなイラストと
ともに紹介されています。
「苦労はお前の、金なら俺の(モンゴル)」
「カボチャを被って豚小屋に入る(韓国)」
「空が落ちてきたら皆に青い帽子ができる(オランダ、ベルギー)」
「どこの家のクローゼットにも骸骨がある(英語)」
「体にはワインを、魂には笑いを(フランス)」
「なるほど……」としみじみ納得するものもあれば、「どういうこと!?」
と初見では全く意味がわからないものもあり。
共通するのは、どれも地域性に紐づいており、端々から文化性が顔をのぞか
せていることです。
「ことわざ風」に言うのであれば、「言葉が社会を作り、社会が言葉を操る」
のでしょう。
日本では通じない、というより一生使わないかもしれませんが、この一冊で
「ことわざ世界旅行」を楽しんでみませんか?
著 者:時田昌瑞 イラスト:伊藤ハムスター
出版社:イースト・プレス