「民藝」という言葉を柳宗悦らが造って、まだ1世紀にも満たないそうです。
庶民の生活から生まれた、素朴で実用的な工芸に美を見出す民藝運動は全国に拡がり、
各地に民藝館を誕生させました。
本書では民藝館を中心に、民藝を訪ねることができる全国の施設が紹介されています。
生活様式の変化や作り手の減少で途絶えてしまったものもありますが、機能を追求した
ときに生まれる、時代を超えた力強い美しさに出会えるのです。
当センターの図書コーナーにも「河井寛次郎の宇宙」や「リーチ先生」など、民藝が
テーマの本があります。
本の世界で民藝を旅してみるのもいいかもしれません。
著 者: 萩原健太郎
出版社:エクスナレッジ