江戸時代の旅行ガイドブックといえる「名所図会」の挿画を
読み解いていく1冊です。
飛行機もない時代、どんな目を持つ絵師がこれほどまでに広々とした
俯瞰図を描いたのでしょう。
同じ場所の現在の様子を思い浮かべながら細かい描写を見ていると、
タイムスリップして、いつしかフルカラーの景色の中に入りこんで
いくような気がします。
数多くの資料を元に読み解かれた本書を読むと、いつの時代にも
生き生きと暮らす人々の息吹や豊かな文化を感じられます。
街歩きのお供にも最適です。
著 者:大国正美
出版社:神戸新聞総合出版センター