著者は80歳を超えた美容研究家です。
時折テレビなどで見る彼女は、いわゆる美人女優のようなタイプではありませんが、どこか凛とした、笑顔の素敵な女性です。
けっして恵まれているとは言えない環境に育った彼女は、数々の苦難も経験しています。
本書には、自身の努力と多くの出会いから得た力強い言葉が並びます。
年齢を重ねること、いえ生きていくことを恐れてはいけない、そう言われているような気がします。
当たり前の言葉が書かれていると思われる方もいるかもしれません。
けれども当たり前の言葉こそが大事なのです。
人はメイクによって大きく変わることがあります。
ただ肌に色を乗せるのではなく、内面が求める物に応えて最大の美しさを引き出す。
それこそが本当のメイクアップではないか… 彼女の微笑みを見て思いました。
著 者:小林照子
出版社:サンマーク出版