「文明の足跡」、「宗教、神話、超常現象」、「生命の世界」、「深遠なる自然の世界」、「姿を消した人々」という5つのテーマに分け、世界の謎を検証しています。
ページをめくるうちに、昔の子ども向け雑誌の特集を思い出しました。
「世界の七不思議」等のタイトルで、オーバーな表情で驚愕する人々の絵が描かれ、ピラミッド、アトランティス、UFO、バミューダ・トライアングルなどが紹介されていました。
けっして科学的とは言えない内容でしたが、あの特集にロマンを感じ、科学や天文学、地質学、考古学などの道に進んだ人もいるかもしれません。
本書を読み、久々に当時の高揚感を覚えました。
タイトルには「ここまでわかった」とありますが、時を経ても、「ここまでしかわからない」部分が大半です。
けれども、「謎を解き明かしたい」と願う気持ちが学問のきっかけになるとしたら、世界に謎がある限り人類は歩むことをやめない、そんなことを思いました。
編集:ナショナル ジオグラフィック