心理学者、アドラーの名はここ数年で広く知られるようになりました。
心理学者と言えばユング、フロイトを思い浮かべる人が大半でしたが、何故今アドラーなのでしょうか。
本書を読むと、その答えがわかるような気がします。
本書のテーマは「幸せ」です。
アドラー心理学では、幸せになれないのは、「共同体感覚」が欠如しているからととらえるそうです。
インターネットが発達し便利にはなったけれ、他者との関わりが薄れた社会に住むわたしたちが、アドラーの言葉を求めるのは当然と言えるのかもしれません。
150年前に生まれたアドラーの一言一言が、けっして古びることなく心に沁みる1冊です。
監修:和田秀樹
出版社:宝島社