神戸新聞明石版の連載、「ウミのまち明石から」と「バードアイ空遊記」を元に作られた1冊です。
明石と言えば子午線、そして海産物が思い浮かびます。
本書の前半では、子午線を元に繋がる自治体や、子午線をテーマにしたアートなどが紹介されています。
見えるわけではない子午線ですが、市民にとっては生まれた時から確実に存在する線のようです。
後半は海の幸とそれに関わる方たちが登場します。
本書を読むと、明石を冠した鯛や蛸がブランドを確立したのは、味はもちろんですが、明石の海を愛する方たちの努力のおかげだとわかります。
神戸から明石に向かう電車に乗ると、明石海峡大橋、天文科学館の大時計を通り過ぎ、やがて明石城のある公園が見えます。
電車を降りると、広い空と緑、海からの風に、ふっと空気が変わるのを感じます。
その時すでに、明石の魅力に惹きこまれているのかもしれませんね。
著者:神戸新聞社明石総局(編)
出版社:株式会社ペンコム