1700種、これは100年前には禿山だった六甲山に育つ植物の数です。
近隣の山々の平均は1000種類ですから、六甲山がいかに豊かな自然に恵まれた山なのかがわかります。
そんな山を愛してやまないのが「六甲山自然案内人の会」です。
「六甲山自然案内人入門コース研修会」で出会った仲間が、知識を生かしたいと平成15年に発足させました。
六甲山に興味を持ち、自然への関心と親しみを深めてもらうことを目的として、160人余りの会員が活動しています。
この会では現在、月1回の定例自然観察会を実施しています。
一般の方も、資料代と保険代としての300円で参加できます。
植物だけでなく歴史の解説なども聞くことができ、毎回20~30名が集まるほどの人気です。
植物の中でも木本、草本、高山植物に詳しい会員や、昆虫、地質、地形、名所旧跡に詳しい会員がおり、それぞれが得意ジャンルを生かして案内しているそうです。
また土・日・祝日には六甲山ガイドハウス(六甲山自然保護センター分館)に常駐し、「山の案内人」としてボランティアガイドを行っています。
環境保全整備等の活動や、県下の小学3年生の自然環境学習のお手伝いもしています。
六甲山は交通の要所に近く、各地から多種多様の動植物が集まってきました。
そのため観察会は会員にとっても毎回発見の場となっています。
案内人養成のために、毎年「六甲山のエキスパート養成自然観察講座」を設け、修了生から会員が誕生していきます。
六甲山を中心に活動する会員たちですが、もちろん他の山にも登ります。
他を知ることで六甲山をより深く理解し、日々の活動に生かすことができます。
これまでの活動の中から、「六甲山花百選」、「六甲山の木の実、草の実」、「シュラインロードと野仏たち」などのパンフレットも作成してきました。
そこには会員達の努力で集められた豊かな自然と歴史の情報が盛り込まれています。
これらのパンフレットは無料で、「六甲山自然保護センター」と「六甲山ガイドハウス」に置いています。
六甲山の奥深い魅力はこれからも進化し、会員達の足跡と共に、尽きることなく私たちを楽しませてくれそうです。
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