『呪術廻戦』、『鬼滅の刃』、『銀魂』、『暗殺教室』──。
読んだことはなくても、聞いたことはある、という作品ばかりではないでしょうか。
社会現象を巻き起こすようなヒット作を、幾度となく輩出している週刊少年ジャンプ
編集部が送る、「マンガの描き方」本。
他のノウハウ本と一線を画すのは、最前線で活躍しているジャンプ漫画家たちが、自
身の創作スタイルを出し惜しみなく公開している点です。
心がまえはもちろん、ネームを切るまでに要する日数や、その直し方、デジタル作業
の仕方、アナログで使用するペンの種類、用紙の使い方、コマ割りのテクニックまで、
ありとあらゆる「創作の秘密」を、出し惜しみすることなく答えています。
また、タイトルに「描きたい!!を信じる」とあるように、この本では、
「なにを描きたいのか」
「なにが好きなのか」
ということが、繰り返し語られています。
漫画を描く人のゴールは、「漫画家になること」ではありません。
デビューしてからも、継続的に描き続けていく必要があります。
本書では、そのデビュー後を見据えて、「描きたいもの」を徹底して問うています。
私たち読者が、ストレスなく、夢中でページをめくっていけるその裏で、漫画家たち
は、想像を超える綿密で高度なテクニックを用いています。
あまり表では語られない、「プロとしての漫画家」の仕事を覗き見るような構成にも
なっており、漫画を描きたい人も、読むだけの人も、よりいっそう漫画が好きになる、
究極にして、永久保存版の一冊です。
編 集:週刊少年ジャンプ編集部
出版社:集英社