ごまやこんにゃく、ザーサイ、粒マスタードやメンマなど食卓でおなじみの
食材が、どんな過程を経て食用になるのか実はよく知らない。
その事実に気づいた作者は、好奇心の赴くままに植物を育て、採取し、
食用にしようと様々な試みを実践します。
ネット検索すればある程度の知識は得られる時代ですが、実際にできるか
どうか、また美味しいかどうかは全く別問題のようです。
本書を読むと、あらゆる試行錯誤を繰り返した結果、人類は豊富な食材を
入手するようになったのだと想像できます。
軽妙な文体が楽しい一冊です。
著 者: 玉置 標本
出版社: 家の光協会