地域再生入門、題名から堅苦しい論文と決めつけるのは早計です。
物語形式で書かれた本書の主人公は平凡なサラリーマン。
シャッター商店街にある実家を畳もうとするところから始まり、やがて地域全体の再生へと取り組んでいきます。
人が関わるからこそ妬みや仲間割れもあり、全編心温まる輝かしいサクセスストーリーではありません。
要所要所に現実に何が起こっているか、何が問題点かなど、解説のコラムが入ります。
地域再生に無関係な人はいません。
青春小説のような本書を読みながら、自分にも何かできることはないか、との思いが膨らみました。
著 者:木下 斉
出版社:ダイヤモンド社