著者はパティシエ、最先端の洗練されたお菓子を作る彼女が、世界50か国以上を訪れ、その土地のお菓子とそのルーツを訪ねます。
本書を読むと、お菓子の歴史は世界の歴史を映す鏡であると知らされます。
南米、アフリカ、アジアのお菓子は、かつての植民地支配の影響を受けながらも、その地特有の材料を使い独自に進化しています。
姿を変えながら旅をするお菓子もあります。
「金平糖」、「鶏卵素麺」、「一六タルト」などもはるばる海を渡ってきました。
命を維持するための栄養源として食べ物は不可欠です。
喜びをもたらしてくれるお菓子にはそれ以上の力があるからこそ、世界中で生まれ、愛されてきたのでしょう。
著 者:鈴木文
発 行:ワニ・プラス
出版社:ワニ・ブックス