漫画「テルマエロマエ」の著者による、仕事とお金についての本です。
音楽家の母に代わって14歳でヨーロッパを一人旅し、17歳でイタリアの美術学校に留学と聞くと、お嬢様の優雅な生活を想像します。
しかし実際には数々の職業につき、経済的にもかなり苦しい経験をしたヤマザキ氏。
そんな彼女が、人生の転機やお金の役割を語るのを読むと、私たちはいったい何に囚われているのだろうと考えさせられます。
いつの時代でも、どこに住んでいても、常に水平線や地平線の向こうをめざそうとする人がいます。
そんな水平線の彼方を知る著者の言葉は、若い人たちにこそ読んでいただきたいと思いました。
著 者:ヤマザキマリ
出版社:小学館