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遙かな海路―巨大商社・鈴木商店が残したもの

「このあたりにあった鈴木商店の跡地はどこですか。」

10数年前、当施設で男性に尋ねられました。

ゆかりの地を求めて関東から来たとのこと。

彼をかりたてた鈴木商店とは、いったい何だったのでしょうか。

 

本書は、神戸新聞社の綿密な調査による鈴木商店の記録です。

明治という時代。海外に開かれた港を持つ神戸。

鈴木よねと番頭の金子直吉の存在。同時代を生きた近代日本の立役者たち。

 

すべての偶然が必然となって、鈴木商店は世界規模の総合商社になっていきます。
めざましい成長から、少しずつ歯車が狂い破綻に至る過程は、壮大な大河小説のようです。

 

かつて神戸にあった「鈴木商店」という巨大商社。

今は建物すら残っていませんが、鈴木商店という大樹の残した種は芽吹き、数多くの企業となり育っています。

 

 

編 集:神戸新聞社 

出版社:神戸新聞総合出版センター

 

 

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2018年10月の新着図書です。

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