誰もが知る長者番組「徹子の部屋」で花を生け続ける女性が、「消え物」と呼ばれる花や飲食物で、どのように番組を支えてきたかを語ります。
番組は放送1万回を超え、生けられた花も1万通り。
ゲストのイメージに合わせ、収録時に最高の状態になるように準備したフラワーアレンジメントが、ゲストの装いと重なることも多いそうです。
黒柳徹子さんとゲストの衣装も、打ち合わせもないそうですが、色や雰囲気が合っているのと同じです。
本書を読むと、細やかな心遣いや最高のものを届けたいというプライド、そして何よりも番組と黒柳徹子さんや、仕事そのものへの愛情がひしひしと伝わってきます。
これぞプロの仕事です。
後半には自身の子育てにも言及し、働く女性へのエールにもなっています。
著 者:石橋恵三子
出版社:産業編集センター