著者は、高次脳機能の専門医です。
脳疾患後、完璧な治療にもかかわらずボケていく人がいるのは、退院後の生活にこそ原因がある、と氏は気づきます。
脳を守るためには何をすればいいのかを著したのが本書です。
脳は、生命の中枢である「脳幹」、感情の中枢である「大脳辺縁系」、理性の中枢である「大脳新皮質」の三層からなっています。
本書では、それぞれの働きと役割、そしてそれらをどのようにコントロールすればいいかがわかりやすく書かれています。
著者が勧める方法は「書く」ことです。
健やかな脳を保つことが、超高齢社会での健康寿命につながる、と再認識させてくれる1冊です。
著 者:築山節
出版社:NHK出版