昔むかし、少女向けマンガ雑誌にお洒落な絵を描く、2人のイラストレーターがとても印象的でした。
1人は水森亜土さん、もう1人は本書の著者です。
2人とも独特でしたが、田村セツコさんの描く洗練された世界は、行ったこともないパリを連想させ、絵を見るたび子ども心にワクワクしたものです。
後年、60歳前後であった御本人の姿をテレビで拝見し、そのキュートな笑顔にも魅了されました。
現在は80歳(!)だそうですが、イラストそのままのファッションは唯一無二、ブランドとは無関係ですが、とても素敵です。
本書には、そんな彼女の笑顔を作る日々の秘訣が書かれています。
歳をとって独りになる可能性は誰にもあります。
愚痴を言うのをやめて、たっぷりの想像力で毎日を楽しめば、独りの時間はこんなにも豊かになるかもしれない・・そう教えてくれる一冊です。
著 者:田村セツコ
出版社:興陽館