ガイヤの夜明け、未来世紀ジパング、カンブリア宮殿。
テレビ東京にはユニークな3つの経済報道番組があります。
おカネも人手も足りなかった逆境の放送局が、名物番組を生み出した軌跡を、3番組すべてに関わった著者が描きます。
数年前まで、「外国人から見て日本はこんなに変わっている」をテーマにした番組が民放にあふれていました。
現在では「外国人が驚く日本の素晴らしさ」を紹介する番組が多く見られます。
テレ東は他局とは全く異なる切り口で、日本の経営者や様々な分野での先駆者、伝統を守る職人たちを取り上げています。
今、世界で何が起こっているのか、物づくりや経営において本当に大切なことは何かを教えられ、見た後はけっして悲観的にはならず、感銘を受けることもしばしばです。
本書を読むうちに何度も胸が熱くなりました。
この一冊がまさしく、「カンブリア宮殿」そのものと言えるかもしれません。
著 者:大久保直和
出版社:日本経済新聞出版社