当図書室に、また「美味しい」小説が加わりました。
主人公は東京での仕事を辞め、かつてペンションブームに沸いた高原でカフェを始めます。
もちろんすべてが順風満帆に進むわけはなく、素人のカフェ経営やバブル崩壊後のリゾート地のあり方について考えさせられる記述もあります。
さまざまな問題が描かれていても、地元の食物を活かしたメニューの数々には心が躍ります。
いつの間にか物語に引き込まれているのは料理がきっちりと描かれているからです。
本を読みたいけど疲れ気味・・そんな時、こんな一冊を手に取ってみてはいかがですか。
著者:柴田よしき
出版社:文藝春秋