古代から現代まで、科学の分野で活躍した50人の女性たちが、魅力的なイラストと簡潔な説明文で紹介されています。
広く知られる女性も、あまりなじみのない女性もいます。
古生物学者のメアリー・アニングは“She sells sea shells by the sea shore…”.という早口言葉の元になったと読んだことがあります。
それほど知名度の高い彼女も、学者として論文を発表することは叶いませんでした。
ロザリンド・フランクリンのページでは、DNAの二重らせんの写真撮影に成功した彼女こそがノーベル賞を受賞すべきだったという事実を知り、無念さを覚えました。
本書を読むと、科学の分野でも数多くの女性が、限りなく存在するガラスの天井をひとつひとつ壊していったことを実感します。
今を生きる子どもたちと、子どもたちに関わるすべての人に読んでほしい1冊です。
著 者:レイチェル・イグノトフスキー
翻 訳:野中 モモ
出版社:創元社