「中央」の対概念である「辺境」。
本書では、そんな辺境からスタートした世界各国の起業家や自治体を紹介しています。
辺境がまず力を発揮するのは観光です。
けれども、歴史的に価値ある建造物や独特の風習、美しい景色が存在していても、ただ時が流れるままにしていれば何も始まりません。
エコツーリズム、食を中心にした地域創生、アート、森林資源など、始まりは様々です。
時にはたった一人の想いから始まることもあります。
日本でも、決して便利な場所ではないけれど外国人観光客を惹きつける場所があります。
そこには必ず、辺境からスタートアップさせた人たちがいるはずです。
高齢化、過疎化を前にしても始めることは可能だと本書は教えてくれます。
著者:松永 安光、
出版社:学芸出版社