2016年、福岡市の人口が神戸市を抜いた、というニュースが大きく取り上げられました。
政令指定都市の人口で全国5位になり、現在も変わっていません(総務省HPより)。
明治維新以降、福岡市は都市づくりにおいて、けっして恵まれた環境ではありませんでした。
その活性化を実現したのは、常識破りの取り組みや、私利私欲に走らず市の発展に取り組んだ民間人の功績などであり、そのどれもが不可欠でした。
若者人口が高く、行ってみたい、住んでみたいと思わせる現在の福岡市。
本書には、かつて株式会社と呼ばれた神戸市との比較も多く、福岡市に後れをとったのは震災だけが理由ではないと思い知らされますが、諦めてしまう理由もないことを、読み終えて強く感じました。
著者:木下斉
出版社:PHP研究所