昨年105歳で他界した日野原医師の、死を目前にした言葉を集めた本です。
氏は日本初のハイジャック事件から生還した際に、「これからは自分の命を人のために使おう」と決意されたそうです。
その言葉の通りの人生を歩んでこられたことはご存じのとおりです。
生活習慣病という言葉を初めて使い、完全独立型ホスピスや人間ドックなど、日本の医療界で革新的な取り組みをしてきましたが、氏の功績は医療の世界をはるかに超えたものでした。
クリスチャンであった日野原医師ですが、その言葉はすべての人の心の奥底に触れるものであったように思えます。
キープオンゴーイング。
氏の遺したメッセージは灯台の光のように私たちを照らし続けてくれることでしょう。
著者:日野原重明
出版社:幻冬舎