郷土のおやつとその思い出を、全国各地のおばあちゃんに語ってもらった1冊です。
題名を見て想像していた素朴なお菓子ばかりではなく、洗練されたものも並びます。
前書きにあるように、お菓子作りが好きな80歳以上のおばあちゃん探しに難航したせいでしょうか。
そんなことを思いながら読んでいくと、昔も今も手づくりの「おやつ」には、空腹を満たす、栄養を摂取する以上の何かがあることがわかります。
材料は小麦粉、芋類、砂糖、小豆…
似た材料から作られ、形や名前を変えたお菓子が全国に存在しています。
本誌を読み、名前もつかないような手づくりおやつが自分自身の子ども時代にもあったことを思い出し、心が温かくなりました。
編集:産業編集センター
出版社:産業編集センター