またまた当図書室お得意の、食べ物屋さんが舞台のシリーズです。
人気の高かったパン屋さんのシリーズ(「真夜中のパン屋さん」大沼紀子著)が完結したので、今度はスープ屋さんをご紹介することにしました。
こんな採算度外視で、胃にも心にも効く美味しいスープ屋さんがあれば行ってみたい!
・・次々と出版される食べ物屋の小説を読むたびに同じことを思います。
商売としては非現実的かも知れません。
本を読んだだけでは、現実の世界のストレスは何も解消されないかもしれません。
けれども、「食」を中心にした小説がこれほど人気になるのは、「食」が単に生きるための手段ではなく、人を癒す力を持つからではないでしょうか。
疲れて食欲がない、そんな時はとにかく座ってスープでもいただきましょう。
著者:友井 羊
出版社:宝島社