子供の頃、郵便局に並んで記念切手を入手し、アルバムにきれいに分類していた、という方も多いのではないでしょうか。
明治4年の郵便創業以来、切手は人々の生活に貢献してきました。その美しさに魅せられ、集めたり調べたりすることを
「郵趣」と言います。
神戸郵趣会は、切手をはじめとする郵便全般を愛好するグループです。会員は72名、女性や外国の方も入っています。
例会には毎回約40名が集まり、交換会もあります。未使用、使用済みを問わず、持ち寄った切手の中に欲しかった切手を
発見すると喜びもひとしおです。
郵便愛好家グループの中で、60年以上の歴史がある神戸郵趣会の会員数は全国で2番目です。
会員が多いと情報が集まりやすく、楽しみが増えるそうです。
テーマを決めた展示会や、子ども向けのイベントでは、切手の多彩な図案を利用したワークショップも開催します。
毎月発行される会報には、会員の自慢のコレクションや、切手情報などが掲載されています。
2016年には61件、648種類の記念切手が発行されました。販売する郵便局も異なり、すべて集めることは困難です。
海外の切手や昔の郵便物も収集の対象です。
テーマを決めて集める人や、大量の使用済み切手のセットを購入し、その中からお気に入りを選ぶ人など、収集方法も
多様化しています。
記念切手に風景印を押して収集する人もいます(注1)。
ある会員は、円形に配置された星座の切手シートを購入し、垂直方向に子午線郵便局、水平方向に明石郵便局の風景印を
押してもらいました。
また、2017年は神戸開港150年目の年ということで、記念に会のフレーム切手(注2)を作り、県立六甲山自然保護センターや
神戸生活創造センターで展示も行いました。
方寸の芸術品と讃えられ、小さな外交官と呼ばれる切手。
1枚から、歴史、芸術など世界が見える、知るほどに奥深い切手の世界をぜひのぞいてみてください。
(注1) 郵便局名や年月日欄と共に、地域の名所や名産品、アニメのキャラクター等を描いた消印を風景印と呼びます。
切手の場合は52円(5月1日現在)以上を封筒や台紙に貼り、赤い風景印を押してもらいます。
(注2)切手印面をフレームに見立て、写真やイラストなどを自由にデザインしたオリジナル切手シート。
記念日などに1シートから作成できます。
グループ活動支援については → 活動のヒント
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