この会は、今から33年前に発足しました。
きっかけはファミリアの板野惇子社長が、「日本の子どもの足を考えた靴がない」と神戸の整形外科医、荻原一輝氏に語ったことでした。
当初は氏の知人と、ファミリア社長夫妻を含めた5、6人のメンバーから始まりました。
同じ頃、県立生活科学研究所が「婦人靴に関する実態調査」を行い、多くの女性が障害を起こさない靴を渇望している実態、自身の足をきちんと測ったことのない実態がわかりました。
「調査のために足を測らせてほしい」との申し出にも躊躇する女性が多かった時代、公的機関としては初めての足の計測データとなりました。
マスコミに盛んに取り上げられ、靴と足への関心が一気に広がりました。
会には、靴の製造や販売に関わる各分野の専門家、大学や県立の研究職員たちが集まりました。
「子どもの靴を考えるためには、子どもの足を知る必要がある」
会員たちはまず、身近な子どもの足の計測に取りかかりました。
その後、幼稚園・小・中学一貫校の協力のもと、1989年から2000年まで、子どもの足の成長を追い続けることに成功します。
変化の著しい12年間に同じ子を計測することで、足はどのように成長するのかという貴重なデータが得られたのです。
学校や幼稚園の上履きについての調査も行いました。
多くの学校で長時間着用する上履きの改善点を指摘し、足の成長に即したモデル靴も誕生しました。
月1回の例会では、専門知識を持つ会員がレクチャーする勉強会を実施しています。
骨が成長してしっかりした大人の足になるのは12~13才だそうです。
親たちが子どもに正しく靴を選ぶ手助けになりたいと、会ではデータを発表し続けてきました。
「子どもたちの足の成長を追うのは楽しく、研究結果を社会に発信できるのは、やりがいがあります」とメンバーは言います。
長年活動してきたメンバーに加え、最近は多方面からの若いメンバーが加入しています。
「自分の足を良く知り、フィットした靴を履けば歩きが変わります。子どもたちには、足に合った靴を履き活発に運動して、大きく成長してほしいと願っています」
メンバーのこんな熱い思いに賛同し、子どもたちの足と靴に興味がある方は、ぜひホームページをのぞいてみてください。
<H P> http://www.kodomokutu.jp/index.html
<ブログ> http://d.hatena.ne.jp/kodomokutu/
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