シリーズ5作目は、スープ屋しずくのシェフが
子ども食堂の運営の仕事を頼まれるところから始まり、
今の社会が抱えるさまざまな問題を描いています。
当図書室には、仕事に悩む女性が食べ物によって
癒されていくシリーズ小説が何作かあります。
つらい過去を持つ料理人の男性(必ずイケメン)に
いつしか惹かれていく主人公という図式は似通っていますが、
シリーズを重ねるにつれ彼女たちが変わっていくのが
現代の小説です。
料理人に気に入られたいと最初は受け身だった女性が、
自信をつけるに従って自ら考え行動していくのです。
主人公が今後どのように成長していくのか楽しみです。
著 者:友井羊
出版社:宝島社