昔話には、よくもまあこんなにもヤバい女性がいるものです。
理不尽とも言える運命に多くが直面するのですが、
ただ流される女性がいる一方で、姿を変え、憎まれても
恐れられても立ち向かう女性たちもいます。
視点が変われば評価は変わります。
女性の野心は罪、自由に振る舞うことも許されなかった時代には
物の怪のように描かれた女性たちも、現代では気骨ある魅力的な
女性だったかもしれません。
読みやすい文体で読み進むうちに、女性の生き方について
深く考えさせられます。
著 者:はらだ 有彩
出版社:柏書房