美大卒業後は絵を描きながら世界中を旅したい。
好きな登山や渓流釣りも続けたい。
そんな夢を叶えるため、作者は夏に山小屋で働くこと選びました。
黒部川の源流にある薬師沢小屋の日々を、働いて12年になるイラストレーターが綴ります。
ハイシーズンには1日何百人もが利用する山小屋です。
まずは水や食糧、トイレの問題を解決しなければなりません。
気候の突然の変化による災害や、動物による被害もあります。
電波も届かない山奥で、1畳半にも満たない部屋に住み、山小屋業務一般をこなす生活は想像以上に過酷に見えます。
けれども、やさしいタッチのイラストと、自然や人間への愛情あふれる文章に、登山とは無縁の人も惹きこまれてしまうはずです。
著 者:やまとけいこ
出版社:山と渓谷社