テレビで人気の「予約の取れない伝説の家政婦」志麻さんが、料理人として歩んできた道を記しています。
その時々の思い出のレシピも紹介されていますが、本書の魅力はむしろそれ以外にあります。
料理人になると決めて、高校を卒業後調理師学校に入り、フランスにも留学。
フレンチの名店で修業し、紆余曲折を経て現在の活躍に繋がるのですが、どんな道でも一流と呼ばれる人たちには物語があることを改めて知らされます。
失敗や挫折についての記述もありますが、料理への熱い想いが素直に描かれており、人生でちょっと立ち止まってしまった人にも読んでもらいたい一冊になっています。
著 者:タサン志麻
出版社:ダイヤモンド社