居酒屋の本を何十冊も書いてきた著者が、雑誌「あまから手帖」の挑戦を受けて関西のお酒と食の店を探訪します。
のっけから、美味しそうな料理がこれでもかと登場します。
当図書室には美味しい食べ物屋さんの小説が多いのですが、読むたび『こんな店はないやろ』と思っていました。
ですが、本書を読んで現実にあることを知りました。
実直な大将が作る料理とそれに合うお酒を出す居酒屋、ちょっと敷居が高そうな割烹、数々の物語が詰まっていそうなバーなどが紹介されています。
ここに登場するような、新鮮な材料で工夫を凝らしたお料理を出すお店を、どなたか近くに作ってください。
欲を言えば、お財布に優しくて、お酒が飲めなくても行けるお店だと最高なのですが…。
著 者:太田和彦
出版社:小学館